RTMPやHLSに対応したストリーミングサーバを使わなくても、ホームページに動画コンテンツを導入することはできます。HTML5に対応したブラウザーなら、<VIDEO>タグを使えば、<IMG>タグで静止画像を表示するような手軽さで動画をページに挿入・描画することができます。VIDEO.JSは、HTML5に対応していないブラウザにもこのように気軽な動画配信をサポートするプレイヤーです。動画配信がらみのオープンソースをうたった製品は、商用製品の購入を動機付けるような機能限定無料版的なもので、ライセンスも曖昧なもの、実際、企業のサイトで使うにはライセンス条件があわないものがそうとうあります。VIDEO.JSはこれの中にあって、GPLライセンスベースのしっかりしたオープンソース製品です。
VIDEO.JSとWEBサーバ上の動画ファイルによる動画配信
VIDEO.JSはHTML5未対応のブラウザでもファイル参照による動画コンテンツの利用を可能にします。
下の例の動画のデータはWEBサーバ上のMP4ファイルを参照して取得しています。
※画像提供PIXTA
ファイルによる配信の欠点
静止画像同様、WEBサーバから動画ファイルをダウンロードすることができますので、有料の映画配信サービスのようにユーザにファイルを提供したくない用途には不向きです。このような場合は、ファイルとしてのコンテンツ取得がむずかしいRTMPのようなストリーミングサーバによる配信を利用します。