Clamd-0.95.3のインストール問題対策パッチ公開


10月28日にリリースされたclamav-0.95.3について一部のOSでビルドの失敗が確認されたが、本日対応パッチが提供された。

ClamAVの最新版(2009年10月30日現在)clamav-0.95.3について、いくつかのOSでビルド時のエラーが確認された。ClamAVのユーザメーリングリストでは、

  • FreeBSD7.0
  • Fedora10

についての失敗が10月29日に報告され、当社のテストでは、加えてFedora8についても同様のエラーを確認した。

一方、Fedora11、CentOS5.4については、正常にビルドできることを確認した。

本日、対応パッチが公開され正常なビルドの完了を確認した。

パッチその他を見る限り、必要なヘッダーファイル(unistd.h)がインクルードされていないため、configureでの環境チェックではページサイズ取得関連の機能がOKと判定されているのに対して、コンパイル時にSC_PAGESIZEが取得できないためと思われる。

今日現在、ClamAVのダウンロードサイトであるsourceforge上の0.9.53は修正されていないが、以下のメーリングリストの文章内で紹介されているリンクからパッチを取得することができる。

http://lurker.clamav.net/message/20091029.213216.07116386.en.html

メーリングリストの記載、およびパッチファイルのコメントでは「FreeBSD7.0への対応」とされているが、Fedora8等他のUnix系OSについてもこのパッチは有効である。

2009年10月30日