大手企業健保組合 基幹業務システムのレプリカをデータセンターで管理


商用VPNも気軽につかえる低価格なものが登場しています。事業所とデータセンターのサーバをVPNで常時接続すれば災害時のデータ保全の強い味方になります。サーバをインターネットから遮断すれば、気密性も十二分です。この事例では、商用VPN NTTコミュニケーションズ 「Group-VPN」を利用しデータセンタの機密性と耐災害性を保険組合のデータ保護に活かしました。

課題は、大規模災害が発生した時のデータ保全と業務の可用性です。

一般事務所に設置された設備の場合、電力供給が中長期に亘って途絶えたり、建物・設備が破壊・損傷など、業務の継続、情報の保全は潜在的にかなり確立の高い潜在リスクにさらされています。

社員とその家族、退職者を含む多数の被保険者のデータを大量保管・管理する企業健保組合の場合、災害によるシステムやデータの破壊は壊滅的な業務の麻痺につながります。

大手企業グループの健保組合であるこの事例のお客様は、保険業務処理をクライアント/サーバ型の専用アプリケーションで行っておられます。大規模災害に備え た有効なデータ保全の方法についてご相談いただいた当社は、そのシステムのレプリカを当社データセンターに収容し、組合本部とVPN接続、業務データを常 にデータセンター側レプリカシステムにバックアップするという提案をさせていただき、実施の運びとなりました。

VPNでデータセンターにバックアップ

VPN経由でデータセンタにバックアップ

「災害発生時、事業所の復旧を待つあいだもデータセンタで保険業務を続けられますね。」

当社がホスティング/ハウジングサービスをご提供させていただいている設備は、東京都23区の25%の電源需要をまかなう、巨大な東京電力地下変電所を基礎 として建設され、震度7の大地震に耐え、大規模洪水や巨大台風で理論上想定される最大の高波にも浸水しない、アット東京データシティー内の当社契約区画にあります。また電源供給についても、同施設は、多に類を見ない、発電所からの直接給電によりまかなわれています。

当社のハウジングサービ スをご利用いただくことにより、万が一の災害発生により組合本部の施設が壊滅的な打撃をこうむった場合にも、当社、データセンター施設内にて、被災した被保険者とその家族に対するサポートを迅速に再開することができると、高いご評価をいただきました。

被災時当初は、データセンターでを業務再開

被災時当初は、データセンターでを業務再開


データセンターのデータをもとに事業所システム復旧

データセンターのデータをもとに事業所システム復旧

※「Group-VPN」はNTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。

弊社がお手伝いさせていただいた作業

  • Group-VPN契約手続き
  • データセンター用サーバ(コールドスタンバイ)のインストール・基本設定・設置・テスト
  • Group-VPN利用のための既存ネットワークインフラ、ホストの設定変更・テスト
  • 運用開始時の総合テスト
  • 当社ハウジングサービス契約に基づくサーバ、ネットワーク管理
 
 
 
2009年7月31日