ランサムウェアとは?

ランサムウェアとは、被害者のデータを勝手に暗号化して使用不能とするワーム、マルウェアの一種です。
データの暗号化は通常秘密鍵とよばれる電子証明書を使用して暗号化します。暗号化した際に使用された秘密鍵がなければ、暗号化を解除することはできません。犯人は、暗号化技術を利用して被害者のデータを暗号化し、暗号化の解除に対して「ランサム(身代金)」を要求します。また、要求に応じない場合「データを情報リークの専門サイトにさらす」などの脅迫行為を行います。ランサムウェアの感染経路としては、Eメールによるフィッシング、ソーシャルネットワークのリンク誘導に加え、リモートデスクトップ、VPN経由の侵入などの事例も急増し、巧妙かつ多岐にわたります。
秘匿性の高い情報(健康保険、年金、医療履歴などの個人情報や新製品の開発・設計データなどがその例です)を扱う場合、まず以下のような対策は非常に効果的です。
- これらのデータは、扱う装置をインターネットから完全に遮断した閉鎖されたネットワークで取り扱う
- USBメモリーなどのリムーバブルな記憶媒体の使用を禁止または厳格に制限する
ネットワーク、PCともに装置は余分に必要ですが、データが漏えいされたり、業務が凍結された場合の被害に比較すれば些少といえます。